講学 政策法務

政策法務、地方自治、司法、事件、そして四方山話。硬い話、時たま、柔らかい話。
Author:Z-Berg

阿久根市長の専決処分 根っこから違法

 

片山善博総務相は21日の閣議後の記者会見で、鹿児島県阿久根市の竹原信一市長が議会を開かずに連発した専決処分について「専決処分の要件に該当しておらず、無効だ」と述べ、市議会が承認するしないにかかわらず効力がないとの認識を示した。00
 片山氏は会見で「専決処分は災害時など厳格に要件が決まっているが、阿久根市のケースは要件を満たしていない。そもそも(竹原市長は議会の)招集行為をしていないから違法だ。違法な状態で行った専決処分は、根っこから違法だ」と明言した。
 また、「現行法の枠組みでも、議会が緊急避難的に自己招集することはあり得る。その議会の正当性は司法の場で認定されると思う」と述べ、議会側の対応にも不十分な点があったと指摘した。


 拙ブログの再開宣言をしてからすでに2カ月以上経ち、その間まったく更新できませんでした。やきもきされていた読者の方もいらっしゃったと思います。どうもすみません。
 朝日新聞21日付記事からです。阿久根市長の諸々の違法行為について、現職閣僚で地方自治法制に最も見識の深い片山総務相が真っ向批判されたことは影響があるでしょうね。阿久根市長は、議会の議決よりも専決処分が法的に優先されるという持論を主張されているようですが、無茶苦茶です。
 市長が先頭にたって地方自治法・地方公務員法違反を繰り返し、地方自治法制を破壊しようとしているわけです。その責任は、一時の高揚感だけでこういう人物を市長に選んだ市民の責任であるとしかいいようがありません。市民の皆さんはリコールでは必ず解職にすることで、最後に良識を示してほしいものです。そして二度とこういう人物を市長に選んではいけません。

2010年09月22日

  月別アーカイブ

    2010年09月 (1)
    2010年07月 (1)
    2010年03月 (9)
    2010年02月 (10)
    2010年01月 (12)
    2009年12月 (13)
    2009年11月 (11)
    2009年10月 (9)
    2009年07月 (2)
    2009年06月 (19)
    2009年05月 (18)
    2009年04月 (19)
    2009年03月 (6)
    2009年02月 (21)
    2009年01月 (24)
    2008年12月 (10)
    2008年11月 (20)
    2008年10月 (16)
    2008年09月 (21)
    2008年08月 (12)
    2008年07月 (10)
    2008年06月 (10)
    2008年05月 (20)
    2008年04月 (13)

   

| HOME |