かながわ政策法務研究会 4日の土曜日、かながわ政策法務研究会の定例会に初めて参加させていただきました。神奈川県を中心に、首都圏自治体職員や研究者、法律専門書出版社編集社員の方などで構成されている、全国最大規模の政策法務研究団体で、以前からその活動には強い関心を持ち続けていました。目算ですが参加者は60名程度だったと思います。かなり遠方から参加されている方も多く、自治体職員バッシングが続けられている中、地道に政策法務を学ぼうとする職員がまだまだ多いことに勇気付けられました。バッシングばかりしないで、こういう地道な活動をもう少し評価してほしいものです。
この日の報告発表は2本。詳細な報告と濃密な質疑応答が交わされ、とてもハイレベルなものでした。質問者が緊張のあまり、やや要領を得ない発言をすると、「もっと明確に発言してくれ」などと厳しい声が出たりして、とても緊張感の高い研究会でした。 研究会終了後は、お楽しみの懇親会。何人もの方々から、いろいろな質問をされ、返答にタジタジでした。 1 「なぜ、政策法務の研究を続けているのか?」 2 「なぜ、地方公務員になったのか?」 3 「なぜ、私費で、この研究会に参加したのか?」 ナゼ、ナゼ、って言われましてもねえ・・・回答としては次のようなものでした。 1 「政策法務の研究をすることで、全国レベルで、広範囲の自治体職員、専門家の方たちと親交を深めることができるからです。純粋に向学心があるかと問われると、私の場合、やや怪しいんですけどね」 2 「地方公務員になったのは、小さい頃から、親の強い希望だったことが一番大きな要因です」 3 「私費でしか、こういう研究会に参加できませんし、公費で出張させてくれるような理解のある自治体ではありませんので」 1次会の次は、2次会。カラオケで某先生の名著「政策法務替え歌集」をみながら、楽しいひと時を過ごしました。
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マンションの政策法務(5)
朝日新聞6月30日付記事からです。 マンション管理組合の運営上、最も深刻な問題が管理会社による修繕積立金の着服で、以前から注意喚起されてきました。私のところでは、上記の記事でいうところの原則方式を採用しています。管理会社の名義で口座などつくれば、かなりの確率で着服がなされるでしょう。 原則方式を採用していても、事故防止のため、預金通帳と印鑑は別々に保管するのが鉄則です。預金通帳は管理会社、印鑑は理事長といった具合です。しかし、印鑑の保管を面倒と思っている人が多いようですし、管理会社から押印を依頼されれば、特に疑うこともなく応じることがほとんどだと思います。管理会社が弁済してくれればいいのですが、会社が倒産したりすれば億単位の資産を失うことになります。 こうしたことから、管理会社は大企業が好ましいのですが、これとて絶対的なものではありません。つまりは、自己責任です。管理会社任せにしておくと、必ず痛い目にあうのです。そして被害にあってからでは遅いということも自覚しなければなりません。「会社が悪い」「役員が悪い」と住民間で責任のなすりつけあいをすることになります。しかし、やはり自己責任なのです。
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