−管理人のたわごとブログ− 「異字同訓」の漢字の使い分け例
文化庁のホームページで「「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)」(文化審議会国語分科会)が公表されています。
報道発表資料によると、この報告は、「昭和47年6月の「「異字同訓」の漢字の用法」(国語審議会漢字部会・参考資料)と、平成22年6月の「「異字同訓」の漢字の用法例(追加字種・追加音訓関連)」(文化審議会答申「改定常用漢字表」の「参考」)を一体化し、簡単な説明を加えるとともに必要な項目の追加及び不要な項目の削除を行い、現在の表記実態に合わせて修正を加えたもの」となっています。
昭和47年6月の「「異字同訓」の漢字の用法」では、
「ある
有る−財源が有る。子が有る。有り合わせ。有り金。有様。
在る−日本はアジアの東に在る。在り方。 」
とあったのが、今回の「「異字同訓」の漢字の使い分け例(報告)」では、
「ある
【有る*】(⇔無い)。備わる。所有する。ありのままである。
有り余る才能。有り合わせの材料で作った料理。有り金。有り体に言えば。
【在る*】存在する。
財宝の在りかを探る。教育の在り方を論じる。在りし日の面影。
*「財源がある」「教養がある」「会議がある」「子がある」などの「ある」は、漢字で書く場合、「有」を、
また、「日本はアジアの東にある」「責任は私にある」などの「ある」は「在」を当てるが、現在の表記
実態としては、仮名書きの「ある」が一般的である。 」
と補足説明がされています。
鶏と卵では、どちらが先か分かりませんが、文字と言葉では、間違いなく言葉が先です。そして言葉は、時間と共に変化し、続いて文字も変化していきます。こういう変化に気を付けながら読むのも面白いと思います。
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