表決

 表決とは、「議長の要求により、議員が出席して問題に対して議会の意思決定に参加する行為で、いわゆる賛成・反対の意思表示をする行為」(「最新会議規則・委員会条例・傍聴規則逐条解説」中島正郎著/ぎょうせい)をいいます。議員が意思表示をすることを表決というのに対し、議長が意思表示を求めることを採決といい、その結果生ずる議会の意思決定を議決といいます。
 地方自治法上、表決の方法は規定されていないことから、会議規則で定めることになっています。標準会議規則では、起立による表決を原則とし、その他の方法として投票による表決及び簡易表決を採用していますが、地方公共団体によっては、挙手による表決、電子投票による表決等を採用しているところもあります。
 最近、議会改革の一環として、各議員の表決結果を公表している市町村議会があります。しかし、表決を公表するためには、記名投票による表決による必要があります。起立による表決や挙手による表決は、「起立(挙手)者の多少を認定して可否の結果を宣告する」(標準市議会会議規則第70条第1項)ものであって、起立(挙手)者の数を数えたり、氏名を確認したりするものではないからです。
 HPを見ていると、起立(挙手)による表決にもかかわらず、表決結果を公表している市町村議会は、確かにあります。だからといって、「やっとるやないけっ」て言われてもねえ………

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 00:46 | 地方自治法

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