市の名前売ります

「財政破綻一歩手前の大阪府泉佐野市は新たな歳入確保策として、企業から広告料をもらう代わりに市の名称を企業名や商品名に変更する自治体名の命名権(ネーミングライツ)売却に乗り出すことを決めた。」(3月21日付け読売新聞夕刊)
「川端達夫総務相は23日の記者会見で、財政破綻の懸念を抱える大阪府泉佐野市が市名の命名権売却を検討していることについて「市名は安定的に同一の名称が用いられることが望ましい」と述べ、苦言を呈した。」(3月23日付け産経新聞夕刊)
「財政難の大阪府泉佐野市が市の名称のネーミングライツ(命名権)売却を検討している問題で、千代松大耕市長は27日、市議会全員協議会で検討内容を説明した。市の名称変更には議会の同意が必要で、市議からは「究極の身売り。金のためなら何をやってもいいのか」「泉佐野の恥」など批判的な意見が大勢を占める一方、「斬新ないい発想」と評価する声も上がった。」(3月28日付け産経新聞朝刊)
S君「エライ騒ぎになってるけど、市の名前て売れるんか?」
自分「売れるか、売ってもえーかはともかくとして、手続き的には、市の名称を変更する条例が可決され
 たら可能やわのう」
S君「議決て、3分の2か?4分の3か?」
自分「いや、過半数やねん」
S君「えー!庁舎の場所変えんのん3分の2やのに、名前変えんのん過半数でえーんか?」
自分「自治法の3条1項で「地方公共団体の名称は、従来の名称による」て規定されてるしな。何ちゅー
 ても、市の名前を売るっちゅーようなことは、想定してへんわい」
S君「ほか、手続きに問題はないんか?」
自分「3条4項でな、「あらかじめ都道府県知事に協議」てなってんやけど、協議するだけや。知事が不
 同意でも条例ができたらオッケーや」
S君「市次第っちゅーことか」
自分「そうやな。昔は知事の許可が要ったんやけどな。地方分権一括法で改正されたんや」
S君「そうなんか。地方分権て、怖いのう」

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 21:04 | 地方自治法

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投稿者   : 2013年9月21日 23:03

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