改正漏れとデジタル化

 いつも勉強させてもらっている自治体法制執務雑感でhoti-akさんが興味深い指摘をされていました。
 「最近、改正漏れがよく目に付くところですが、こうしたミスが多くなっているのは、例規の電子化が原因なのかもしれません。やや飛躍した考えかもしれませんが、そもそも改め文による改正方式は、デジタル化の時代にはあまり適さない改正方法なのかもしれません。」(「例規の過誤(その2)」)
 いわゆる条項ずれなどの改正漏れを防ぐためには、例規のデジタル化が有効であると一般的には思われているのではないでしょうか。しかし、hoti-akさんも御指摘のように、実際は、デジタル化が進んだ結果、改正漏れが増加しているのではないかと思われるのです。
 その原因というか、改め文方式とデジタル化の関係をうまく説明することはできませんが、それ以前の問題として、デジタル化によって例規を読むという最も基本的なことがおろそかになってしまい、それが法規担当者の能力の低下を招いているのではないかと感じています。
 自らの戒めとして……

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 19:26 | 法制執務

コメント

取り上げていただきありがとうございます。
IT化によって能力が低下し、ミスが多くなっている事例は、例規改正に限ったことではないのでしょう。
もはやミスを責めるのではなく、ミスを許すという風潮に変わっていくべきではないかと感じてしまいます。

投稿者 hoti-ak : 2011年5月29日 19:15

ミスが許されないのが例規の世界ですよね。
精一杯のことをやって、それでもミスしてしまったら、そのときは開き直りましょう。

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 2011年5月31日 07:56

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