−管理人のたわごとブログ− 電離放射線障害防止規則の特例
平成23年3月15日付け官報(特別号外第12号)には、「平成二十三年東北地方太平洋沖地震に起因して生じた事態に対応するための電離放射線障害防止規則の特例に関する省令」が公布されています。同令によって、原子力緊急事態宣言がなされた日から解除宣言がなされる日までの間は、緊急作業時における被ばく限度が実効線量100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに引き上げられます。また、同令は、3月14日から施行されています。
一方、今朝の産経新聞の「産経抄」です。
「政治家のみなさんは、「命がけ」という言葉が大好きだ。ことあるごとに口にする。東日本大震災を受けた記者会見でも、菅直人首相が「全身全霊、命がけで取り組む」と大見えを切っていた ▼ただ、幾人かの政治家の顔を思い浮かべてみると、高齢で元気な人が他の職業より多い気がする。実際、職業別に平均寿命の統計を取ると、政治家はかなり高位を占めるという。一方、消防士や警察官のように、平均寿命が短いわけではないものの、ときに生命の危険を伴う仕事もある ▼いまこの人たちは、誰からみても、「命がけ」の仕事に取り組んでいる。爆発事故や放射能漏れを引き起こした福島第1原子力発電所の現場で、東京電力や協力会社の職員ら、事態収拾に当たっている人たちだ。大量の放射線を浴びる恐怖と闘いながら、原子炉を冷やすための注水作業を続けてきた。肉体的にも精神的にも厳しい状況だろう ▼政府内では、陸上自衛隊の大型ヘリコプターで、上空から散水する案が浮上している。きわめて過酷な任務だ。平成11年に茨城県東海村の核燃料加工会社JCOで起きた臨界事故では、現場に乗り込んだ原子力安全委員の指揮により、社員18人が被曝(ひばく)覚悟で突入して事故を終息させた ▼今回は事故発生後、自ら志願して、福島第1原発の現場にやってきた人もいる。約40年にわたり原発を運転し、現在は別の電力会社で定年間近という男性もその一人だ。原発の未来のために、やむにやまれぬ気持ちだったという ▼安全な場所にいる人間に限って、「命がけ」といった勇ましい言葉をもてあそぶ。どうか現場のみなさん、何より命を大切にして、困難な務めを果たしていただきたい。」
そのとおりだと思います。今回の災害で正に「命がけ」で救助、救援、復旧等の作業に当たられているすべての方に心から敬意を表します。
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3月17日付けの官報で人事院規則10−5(職員の放射線障害の防止)も同様の改正が行われています。
なお、こちらは、公布の日から施行し、3月16日からの遡及適用となっています。
投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 2011年3月18日 17:35