職員の路上喫煙禁止

 「大阪府の橋下徹知事は25日の府議会で、府庁舎周辺の路上で職員が喫煙するのを禁止する考えを明らかにした。庁舎敷地内は知事就任後の2008年5月に全面禁煙となったが、反面、昼休みに近くのコンビニエンスストア前などで一服する職員の姿が目立つようになり、府民から「見苦しい」との苦情が寄せられていたという。
 橋下知事は答弁で、「ホテルマンが自分のホテルの周りで喫煙することはあり得ない。批判を受けるのは僕だ」と述べた。職員への呼びかけにとどめるか、違反時に処分対象となる服務規定見直しに踏み込むかなどは今後検討する。
 愛煙家の職員の一人は「庁舎内に喫煙スペースをつくれば解決するのに……」とぼやきながらも、「今度ばかりは禁煙を迫られるかもしれない」とあきらめ顔だった」(5月26日付け読売新聞朝刊)。
 ホテルマンがホテル周辺で喫煙しないのは、ホテル内に従業員用の喫煙場所があるからじゃないですか。普通は、そう考えませんかね。ならば、愛煙家の職員のぼやきが真っ当な解決策だと思います。
 庁内禁煙のそもそもの始まりは、健康増進法ではありませんでしたか?同法第25条は、「学校、体育館、病院、劇場、観覧場、集会場、展示場、百貨店、事務所、官公庁施設、飲食店その他の多数の者が利用する施設を管理する者は、これらを利用する者について、受動喫煙(室内又はこれに準ずる環境において、他人のたばこの煙を吸わされることをいう。)を防止するために必要な措置を講ずるように努めなければならない」と規定されているのですが、大阪府の場合、なぜか喫煙が服務上の問題としてとらえられるようになり、かなり乱暴に禁煙が推進されたように思われます。
 それでも政治家は、たばこそのものは否定しません。膨大な額のたばこ税、たばこ栽培農家及びたばこ販売業者からの反発等々があるからです。ここに大きな矛盾を感じます。

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 19:55 | その他

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