第42回定例会

 おおさか政策法務研究会第42回定例会が、1月6日(水)にマッセおおさかで開催されました。
 シリーズ「政策法務関係裁判例を読むW」では、「上尾市福祉会館使用不許可取消事件最高裁判決(平成8年3月15日最二小判決・民集第50巻第3号549頁)」について、ラフな報告をさせていただきました。この裁判例は、集会の自由(憲法第21条)と公の施設の使用許可(地方自治法第244条)がテーマになっていますが、「泉佐野市市民会館使用不許可損害賠償請求事件最高裁判決(平成7年3月7日最三小判決・民集第49巻3号687頁)」と比較すると理解しやすいと思います。この二つの事件の結果が異なったポイントは、集会の自由の保障と公共の福祉との比較衡量、そして、差し迫った具体的な危険性でしょう。ただし、泉佐野市の事件は、極めてレアなケースであると考えるべきであって、園部逸夫裁判官の補足意見は、傾聴しなければならないと思います。
 定例会終了後、特別参加していただいた関西学院大学法科大学院教授の曽和俊文先生から「反則法制、面白いですね」と言っていただきました。ありがとうございます。改めて、お礼申し上げます。

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 20:12 | 政策法務

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