−管理人のたわごとブログ− 「小さくても輝く自治体」と「びわこ市」
「国が主導した市町村合併「平成の大合併」に加わらなかった全国約50町村などによる「全国小さくても輝く自治体フォーラムの会」は26日、千葉県酒々井町で会合を開き、さらなる市町村合併の強制につながる恐れがあるとして、道州制導入に反対するアピールを採択した。
アピールは、政府が6月に閣議決定した地域主権戦略大綱に、今後の検討項目として道州制が盛り込まれたことについて「小規模自治体の存続を危うくする改革が議論されようとしている」と指摘。道州制導入では小さな町村ならではの創意工夫や住民自治が失われ「(住民の)生活基盤が破壊される」などと批判している。
会合には約160人が参加。併せて開いたシンポジウムでは露木順一神奈川県開成町長が「合併させて自治体を大きくさせたほうが行政効率が上がるという考えを(政府は)見直すべきだ」と述べるなど、市町村合併の効果を疑問視する声が相次いだ」(9月27日産経新聞朝刊)。
このフォーラムには、「自治体法務の備忘録」を運営されているkei-zuさんも参加されていたようです。
http://d.hatena.ne.jp/kei-zu/20100926
一方、8月19日付け朝日新聞夕刊の「「窓」論説委員室から」には次のような記事があります。
「もし、人口約140万人の滋賀県にある13市6町すべてが合併して一つの自治体になればどうなるか。県は消滅する。そして、「びわこ市」と名づける新しい自治体に県と市町を合わせた権限と財源を持たせる。
そんな大胆な提案を、滋賀の自治体職員らの集まり「チョウチョの会」が約2年がかりで報告書にまとめた。きっかけは道州制への疑問だ。「市町村合併では周辺が廃れた。関西州だと滋賀県は周辺になる」という危機感である。
提案によると、道州制が導入されてもびわこ市は道州に属さない。道州と同じ権限と財源を持つ基礎自治体という位置づけだ。市内には「惣」と呼ぶ「市民自治体」を置く。昔の寄り合いのような自治組織だ。子育てや介護、保育所や幼稚園、小中学校の運営、消防や防災など身近な公共サービスは惣が担う。惣ができないサービスはびわこ市が担う。
惣の大きさや組織、運営、担うサービスなどは、住民の選択によって地域に応じた多様な姿を認める。」
「びわこ市」構想の詳細は、次のウェブサイトを御覧ください。
http://shigachoucho.hp.infoseek.co.jp/kenkyu.html
ちょこっと見聞きしただけで、こんなことを書くのは失礼かもしれませんが、方法は異なりますが、目指す方向は同じように思います。
「小さくても輝く自治体」も「びわこ市」も共感する部分がたくさんあります。
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kei-zuさまにつづき、反則法制さまのブログでも取り上げていただき、ありがとうございます。
会の独自ブログもあります(http://d.hatena.ne.jp/jichitaiforum/)。
フォーラムアピールを掲載していますが、これを紹介しつつ共同通信社の配信では、神奈川県開成町露口町長の発言をすこし違ったように紹介されているようです。
詳細は、http://hydrangeaceae.cocolog-nifty.com/hydrangea/2010/09/post-eaa7.html
小さいからできることもあることに、現に行っていることにもっと自信を持とうという集会でございました。
投稿者 フォーラム事務局 : 2010年10月7日 15:04
「自治体の適正規模」云々については、以前から興味があり、小さな自治体だからこそ「地方自治」というものを具体化しやすいのではないかと考えています。
現に、先進事例として評価されている自治体は、小さな町村が多いですね。
投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 2010年10月7日 18:03
投稿者 : 2013年9月21日 12:06