ブログを書くということ

 地方公務員が自分の意見を公表するということは、相応のリスクが伴います。それは、地方公務員法上の服務規定(例えば信用失墜行為の禁止(第33条)、守秘義務(第34条)、職務専念義務(第35条)等)に違反した場合における懲戒処分だけではなく、有形無形の様々な不利益を被る可能性があります。
 特に、不特定多数の人の目にふれるブログを書くということは、ある程度、読者層が特定される雑誌等への投稿や論文の発表などに比べ、その可能性が増大します。事実、ブログを書いたことによって何らかの嫌がらせを受けたという話は、よく聞きます。
 それでもブログを書いてみようと思ったのは、本市職員を第一の読者層として意識したからです。本市職員に対する情報発信ということを考えた場合、ブログの持つお手軽さという特性が最もマッチングするように思えたのです。
 全国には、1,800弱の市町村が存在します。そのうちの一つである本市で行われていることが、市町村のスタンダードではありません。何の問題意識も持たず、流れに任せて仕事をするのではなく、何が正しく、何が間違っているのかを考えるきっかけになればと思い、始めたものです。
 巷間の公務員ブログを読ませていただくと、中には非常にレベルの高いものがあり、研究論文かと思うものさえありますが、反則法制は、あくまで、しょぼい市のしょぼい職員のたわごとというスタンスで書いていきたいと思っています。
 2年4か月以上にわたって書いてきた反則法制も今回で200回目になります。どの市町村にも大なり小なりのタブーは存在すると思いますが、特に本市は、アンタッチャブルな部分が多いと思います。まだ、本当に書きたいことは、書けていないのです。

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 20:29 | その他

コメント

徳は孤ならず必ず隣あり

投稿者 戒石 : 2009年4月17日 21:52

私自身も、地方公務員でありながらブログを持っています。ただ、書きたいことが書けないもどかしさがあり、最近、更新を怠っていました。
反則法制さまの言葉に勇気をもらった気がします。
公務員の仕事は、雑務に忙殺される中、日々刻々と変わる状況において、処分なり、決定なりを短時間のうちに処理する毎日に、最近怖さを感じています。
人が少なすぎるというか、もっとじっくり考えたいけれど、スピードが要求されていて、訴えられないのは運がいいだけなのかもしれないなどとも思ってしまいます。今後ともブログ、楽しみにしています。

投稿者 ゆたぽん : 2009年5月16日 23:59

ありがとうございます。そういうコメントをいただきますと、逆にこちらが勇気をいただいたような気がします。

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 2009年5月22日 19:50

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