会期不継続の原則

 「大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC、大阪市住之江区)への大阪府庁移転構想をめぐり、府議会は27日、本会議を開き、WTC購入案を賛成61、反対50の賛成多数で可決した。一方、本庁舎の移転条例案は賛成52、反対60で可決に必要な出席議員の3分の2の賛成を得ることができず、2月議会に引き続き否決された。両案はともに記名投票だった。橋下知事は「議会の信認はありがたい」と結果を評価。WTCは当面、第2庁舎などとして活用しつつ、将来、3度目の移転条例案を提案する意向を明らかにした」(10月27日付け産経新聞朝刊)。
 この記事を読んだI君からの質問です。
I君「同じ議案を何べんも議会にかけてええんすか?何かアカンて聞いたように思うんすけど」
自分「同一の会期中と違うたらええ。議会が活動できる期間を会期っちゅうねん。例えば、9月議会の招集日から閉会まで、これが会期やな。議会の意思っちゅうのは、会期ごとに独立しているとされとって、次の会期に継続することはないし、次の会期を拘束することもないんや。せやから、次の会期に同一の議案が提出されても一事不再議には抵触せえへんとされてんねん。これが会期不継続の原則とか会期独立の原則て言われてるやっちゃ。あ、例外はあるで」
I君「ほな、丸もらうまで何べんもかけたらええんすね」
自分「理論上は可やけど、道義性とか、経済性とかあるやろ……どうかのう……」

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 19:41 | 地方自治法

コメント

コメントしてください




保存しますか? はいいいえ


< 2009年11月 >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
Links