法制評価システム

 昨日は、おおさか政策法務研究会の定例会でした。「法制評価システムの試み」をテーマに会員のIさんが研究発表をしました。なかなか面白かったです。実践すれば、リーディングケースとして全国から注目されるのではないかと思いました。
 例規を政策法務のPlan(制定)→Do(執行)→See(評価)のサイクルで検証してみると、See(評価)が一番機能していないように思います。機能していないからこそ、「条例の一斉点検を実施した。その結果、数十件の条例を廃止し、数百件の条例を改正した。」というようなことがニュースになるのではないでしょうか。そういえば、3月13日付け産経新聞の朝刊で駐留米軍の軽自動車税に関する条例が奈良市で廃止されたという記事がありました。本市においても、地方分権一括法の施行の際や例規のデジタル化などに伴い、その都度、例規の見直しを実施していますが、まだまだ完全ではありません。実際、自分のノートには、今も30件弱の例規が改正が必要なものとしてリストアップされています。
 では、なぜ速やかに改正しないのかというと、原課の抵抗があるからです。そこには様々な理由があります。その抵抗を取り除く方法として、法制担当の側から定期的に例規を見直してやるのも一つの方法ではないでしょうか。実は、数年前から年度ごとに組織単位で例規の見直しを行おうとは考えているのですが、まだ実現には至っていません。

投稿者 おおさか政策法務研究会管理人 : 20:33 | 政策法務

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